北沢 洋子
定価: ¥ 1,050
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発売日: 2003-03
発売元: アジア太平洋資料センター
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WTOの内部で何が起きているか、は判ります。ケリーはんとエドワーズはんがNAFTAを巡って言い争ってはります。私には何が何だかよく判りませんでしたので、勉強しようと思い、書名の「なぜ」に惹かれて買ってみました。が結論を言うとよく判りませんでした。1.自由貿易が進むと格差は拡大する。2.WTOのような機関や協定も、結局は先進国・大国本位のパワーゲームであり、密室談合、恫喝で物事が決まる傾向がある。という二点だけはわかりましたが、「なぜ」の答えとしてこれだけなら百字以内で書けてしまいます。「なぜ」を標榜する一冊の本としては、残りは例証、特にミクロレベルでの(ある国ある産業が自由化前後でこうなった、といった)例証に充てて頂きたいと思いました。「・・・以上の例証から、間違っているのだ」と。それと加えて、たとえばエドワーズはんは恐らくもっぱら米国内の産業や雇用のためにNAFTAに反対しておられるように見え、ということは上の二点以外に先進国側にとっても「間違って」いる理由がありそうですが、そのことも判らずじまいであり、残念なことでした。本書の内容はどちらかというとほとんどWTOの過去の経緯、2003年2月発行時点の医薬品協議等のホットな問題の解説に充てられており、それはそれで知識として有益ですし、一読に値しましょう。特に、大国のごり押しで物事が決まる辺りはなるほどなあ、と思います。ですので書名を「WTOの内部で何が起きているか」とかにされた方が良かったと思います。あと、ところどころ日本語もちょっと練れていない部分があり、この傾向の本には時々感じることですが、人々を説得、魅了する技術をどうか向上させてください、と思わないでもありません。
